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あの日に還りたい
おもしろ7000曲!
着うたSuperHits!
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正門をくぐると、桜の花びらが真新しいブレザーの肩にふりかかってくる。きょうはこの大学の入学式。入学式の会場に向かうぼくに、三人の学生が声をかけてきた。ひとりは空手着を着ている。ほかのふたりはジャージー。
「ちょっと、そこのきみ。空手部に入らない」
ぼくは相手にせずに、足早にその前を通りすぎる。
「ちぇっ。田舎もんのくせしてすかしやがって」
舌打ちといっしょに捨てぜりふを背中に投げつけてきた。
入学式の会場に入ってびっくりした。ぼくのようにブレザー姿の学生なんかほとんどいない。カジュアルな装いの学生のほうが圧倒的多数なのだ。ブレザーを着込んだ学生を露骨に指さして、あいつはイナカもんだなと笑いあってるやつらもいる。ぼくは自分が笑われたように思って、耳まで真っ赤になってしまった。
このブレザーもBDシャツもネクタイもパンツも、一週間前母と一緒に行った地元のデパートで店員に勧められて買ったものだ。息子に恥をかかせたくないとばかりに母も奮発してくれて、すべてラルフ・ローレンで揃えた。さっきまでは、そのことを誇らしく思っていたのだが、いまはデパートの店員の顔を思い出すことさえいやになっている。
田舎と都会ではキャンパスの雰囲気もがらっと変わる。そのことに思い至らなかったぼくのミスだ。
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