有名な艶笑ジョークにこういうのがある。
「息子よ。なにを泣いているの?」
「あ、ママ。胸が張り裂けるほど好きなのに、パパはマリアと結婚しちゃだめだというんだ。マリアは内緒で作ったパパの娘なんだって」
「まあ、なんということでしょう。でも、安心をおし。実をいうと、おまえはパパの子じゃないのよ」
おそらく韓流ドラマは、このジョークを金科玉条として制作されているんじゃないかなあ。観たことないけど。
その艶笑ジョーク的世界に、政治的野望というドロドロソースをふりかけると、こんなにもこってりした料理になりますよと、差し出されたのが『宿命 1969-2010 - ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』というドラマだ。
政界進出をもくろむ超エリート官僚有川崇(北村一輝)は、舞い込んできた政権与党の大物政治家白井眞一郎(奥田英二)の長女尚子(上原美佐)との縁談に大乗り気。
その縁談に最初は賛成していた、崇の母で超資産家の有川三奈(真野響子)だったが、白井眞一郎の旧姓を聞いたとたん、この縁談が呪わしいものであることに気づく。
白井は、学園闘争華やかなりしころ、偽名を使っていた三奈が情を通じた相手であり、崇は白井の息子だったのだ。
三奈はその事実を白井眞一郎に告げるが、白井はまったく意に介した様子もなく粛々と縁談を進めていく。
白井の態度に業を煮やした三奈は、崇の元カノの笹山宣子(小池栄子)にトラップを仕掛け、宣子に崇と尚子の恋路を邪魔させようともくろむ。
もうね。この母親はなに考えてるのかわからんのだよねえ。
縁談やめさせたいなら、正直に息子に、お前と尚子は兄妹だよと告げれば済むだろうに、よけいな権謀術数めぐらして、他人である笹山宣子の人生までめちゃくちゃにしている。
高すぎるプライドによるものかどうなのか…。よけいな回り道したおかげで、今週は尚子が崇の子どもを身ごもってしまうみたいだよ。
このドラマ、なぜか視聴率悪いみたいだけど、観てるとけっこうおもしろい。
本当どこへいっちゃうのかなあ。
案外、最初に紹介した艶笑ジョークみたいに、「尚子、おまえは本当はお父さんの娘じゃないのよ」なんてことになったりしてね…。
追伸:上原美佐が育ちのいい良家の子女役ってことで、勝ち気な役やってるときより、数倍きれいに見えますよ。必見!
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上) (単行本)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(下) (単行本)
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